切妻屋根のケラバ板金のメンテナンスとは？方法や費用相場、点検の頻度
日本の住宅で広く採用されている、本を半分開いて伏せたような形の切妻屋根には側面にケラバ板金が取り付けられています。
建物の中で高い場所に設置されていて、雨水や風から建物を守る重要な役割を担っています。
過酷な環境にあり、日々劣化は進行しているため、定期的なメンテナンスは欠かせません。
そこで今回はケラバ板金にフォーカスを当て、その役割や点検方法、メンテナンス方法などを詳しく紹介します。
お住まいの屋根が切妻屋根の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ケラバ板金とは？
ケラバ板金とは切妻屋根の側面（ケラバ部分）に取り付けられる金属製の部材です。
切妻屋根は屋根の両端が三角形の形状をしており、その側面がケラバと呼ばれます。
ケラバ板金がどのような役割を担っているのかを以下にまとめました。
・防水機能：屋根の側面から雨水が内部に浸入するのを防ぐ
・風圧保護：強風による屋根材のめくれや剥がれを防止する
・美観の維持：屋根の端部をきれいに仕上げ、建物全体の外観を整える
・耐久性の向上：屋根材の端部を保護し、劣化を遅らせる
ケラバ板金のメンテナンスが必要な理由
上記で紹介したように、お住まいにとって非常に重要な役割を担っているケラバ板金ですが、毎日少しずつ劣化が進行しています。
ここではケラバ板金が劣化する原因やメンテナンスを怠った場合にどのようなリスクがあるのかを紹介します。
劣化の原因
ケラバ板金は屋外に設置されているため、以下のような要因で劣化が進行します。
・紫外線：長期間に渡って紫外線を浴びることで、塗装の色あせや剥がれが起こる。
・風雨：強風や豪雨により、板金の変形や固定が緩む。
・温度変化：寒暖差による膨張・収縮で、板金の接合部が緩む。
・サビ：表面のコーティングが剥がれるとサビが発生する。
・ゴミや落ち葉：ケラバ部分に溜まったゴミが水分を保持し、腐食を促進させる。
メンテナンスを怠るリスク
ケラバ板金を長期に渡ってメンテナンスを行わないとどうなるのでしょう。
以下はメンテナンスを怠った場合に考えられるリスクです。
・雨漏り：板金の隙間から雨水が浸入し、屋根裏や壁がダメージを受ける。
・屋根材の劣化：保護が不十分な場合、屋根材自体の寿命が短くなる。
・修繕費の増大：ケラバ板金の交換や屋根全体の葺き替えなど、修繕費用が高額になる。
・外観の悪化：サビや変形によって住まいの美観が損なわれる。
ケラバ板金の点検方法と頻度
ケラバ板金のメンテナンスは定期的な点検を行い、必要に応じて補修・交換をすることでトラブルを避け、お住まいの寿命も延ばすことができます。
ここでは点検方法や、そのタイミングについて解説します。
定期点検の方法とチェック項目
点検や調査は屋根塗装や屋根工事を行っている業者に相談しましょう。
ほとんどの業者が無料で点検してくれますが、一部、費用がかかる場合があるので費用を確認してから見てもらいましょう。
ご自身で屋根に登って点検をすると落下事故の危険がありますので、無料で点検してもらえるプロに依頼されることをおすすめします。
点検では以下の項目を確認してもらいましょう。
・サビや腐食：板金の表面にサビや腐食がないか
・固定部の緩み：ビスや釘の緩み、板金の浮きがないか
・塗装の状態：塗装の剥がれや色褪せがないか
・変形やひび割れ：強風や衝撃による変形やひび割れがないか
・ゴミの蓄積：ゴミや落ち葉、鳥の羽などが溜まっていないか
上記の内、1つでも当てはまる場合はメンテナンスが必要です。
どのような工事が必要で、費用はいくらかかるかは点検してくれた業者が見積もりを出してくれます。
見積もりの内容を見て、工事を依頼するかご検討ください。
点検とメンテナンスのタイミング
では、点検やメンテナンスはどの頻度で行うのがいいのでしょうか。
不具合を見つけた場合には早めの点検・補修が必要ですが、ケラバは高い位置にある部分なので劣化に気が付きにくいものです。
そのため、以下を参考に業者にご相談されることをおすすめします。
年に1～2回の点検：春と秋が最適。台風や豪雨の後は追加でチェック。
5～10年に一度の補修：塗装工事や板金の交換。
15～20年に一度の張り替え：素材や環境にもよるが、全面的な張り替えが必要になる場合も。
メンテナンス方法と費用相場
点検を行い、劣化や不具合が見つかった場合にはできるだけ早めに業者に工事を依頼しましょう。
必ずしも点検をしてもらった1件目の業者に工事を依頼しなければならないというわけではありません。
提案された工事内容や費用に納得できる場合は依頼し、そうでない場合は別の業者に点検・見積もりを出してもらいましょう。
ゴミの蓄積は洗浄作業
洗浄作業の費用相場：約10,000円～30,000円（屋根全体の場合）
ケラバ板金のみの洗浄は安価ですが、屋根全体を清掃する場合が多く、面積（㎡）に応じて費用が変動します。
塗装の劣化は塗装工事
塗装工事の費用相場：約500円～1,500円/㎡（ケラバ板金部分のみ）
屋根全体の塗装を行う場合は50万円～100万円程度が目安です。
ケラバ板金のみの部分塗装は比較的安価で、塗料の種類（ウレタン、シリコン、フッ素など）で費用が変わります。
変形や破損は交換工事
交換工事の費用相場：約1,000円～3,000円/m（板金の長さ）
ガルバリウム鋼板やステンレスをなど、素材によって費用は変動します。
屋根のメンテナンスならITSへご相談を！
ケラバ板金のメンテナンスは知識や実績が豊富な信頼できる業者に依頼されることをおすすめします。
屋根工事に関する資格を有している、地域で評判の良い業者などを選ぶと安心です。
当社、ITSは神奈川県横須賀市を拠点に、地域の皆様のおかげで累計施工実績が3,000棟を超えました。
適切な点検や施工はもちろん、充実の保証と定期点検サポートで施工後もご安心いただけるよう努めています。
点検やお見積もりは無料ですので、まずはお気軽にご相談いただけますと幸いです。
専門のスタッフがお客様の立場に立って親切・丁寧にご案内します。
