外壁塗装はDIYできる?プロとの違いやリスクを徹底解説


外壁の汚れや剥がれが起こっていたり、DIYが流行っていたりということで「外壁塗装はDIYできるのだろうか」と気になる方も少なくないでしょう。
実際、当社にも「DIYも考えているんだけど、プロの意見も聞きたくて」とご相談いただくことがあります。
外壁塗装は簡単そうに見えるかもしれませんが、ただ古くなった外壁に塗料を塗るだけの工事ではなく、沢山の工程を経て完工させる難しい工事であるため、様々なリスクがあります。
そこで今回は、外壁塗装のDIYについてリスクやプロとの違いなどを詳しく解説します。
外壁の汚れや色褪せが気になってきたら、ぜひご参考になさってください。
外壁塗装ってどんなことをするの?


まず、そもそも外壁塗装とはどんな工事なのかを見ていきましょう。
以下はプロが行う一般的な外壁塗装の流れです。
お住まいの周りを囲うように足場を組み、周りには飛散防止ネットという塗料やゴミの飛散を防ぐためのメッシュシートを張ります。
これがなければお隣の家や車に汚れが付き、近隣トラブルに発展する恐れがあるからです。
強力な水圧の洗浄機で外壁に長年付着していた汚れを落とします。
しっかり落とさないと新しい塗膜と外壁の間に汚れが挟まり、早期剥離を起こします。
外壁の塗膜が劣化していると、時期的に外壁材同士や外壁とサッシの間などのシーリングが劣化している場合がほとんどなので、シーリングの打ち替えや増し打ちを行います。
また、外壁のひび割れが起こっている場合や浮きが見られる場合はひび割れ補修、釘の打ち直しなども必要です。
高圧洗浄で落としきれなかった汚れや脆くて剥がれかかっている塗膜、錆びなどを手作業で落とします。
また、鉄部のような塗料が乗りにくい部材にはわざと微細な傷を付けて表面をザラザラにし、塗料の食いつきを良くします。
下塗りは主に外壁材と、この後に塗装する上塗りの密着性を高めます。
外壁の素材や劣化症状、上塗り塗料との相性に合わせた下塗り材を選択する必要があります。
仕上げとなる上塗り塗料は2回塗装するのが基本です。
1階だけだと膜厚が足りず、多量の塗料を取って塗装するとムラができるからです。
一般的に塗料メーカーも2回塗装することを想定して製造しています。
DIYで外壁塗装を行うリスク


前述したように、外壁塗装には様々な工程を経て完成されます。
工程1つ1つに以下のようなリスクがあると言っても過言ではありません。
安全面のリスク:転落事故と怪我の危険性
外壁塗装の最大のリスクは、何と言っても高所作業に伴う事故です。
1階部分の高さは約2mですが、2階以上になると4mを超え、はしごや脚立を使用するDIYでは不安定さが命取りになります。
厚生労働省のデータでも、DIY関連の転落事故は年間数百件報告されており、外壁塗装が原因のものは特に重症化しやすい傾向があります。
また、塗料の取り扱いも注意が必要です。
油性塗料は引火性が高く、換気が不十分だと有毒ガスが発生し、呼吸器系の中毒症状を引き起こします。
水性塗料でも誤った混合で化学反応が起きるケースがあり、塗料の飛散による皮膚炎や目への刺激も起こり得ます。
品質面のリスク:仕上がりのムラと耐久性の低下
外壁塗装は「ただ塗るだけ」ではなく、下地処理、塗料の選定、塗り重ねなど様々な工程があるのでDIYではこれらが不十分になりやすいでしょう。
下地処理では高圧洗浄で汚れやカビ、藻を除去し、ひび割れの補修(コーキング)を行わなければ、塗料の密着性が悪く、数年で剥離します。
塗料選びも外壁の素材(サイディング、モルタルなど)によって適した塗料が変わり、誤った塗料を使用すれば塗膜の膨れや雨漏りに繋がる場合もあります。
経済面のリスク:初期節約が逆効果になる追加費用
DIYの最大の魅力は費用削減ですが、失敗すれば「安物買いの銭失い」となります。
材料費は塗料(20㎡で5万円程度)、道具(ローラー、刷毛、マスキングテープで1万円)、高圧洗浄機レンタル(1日5千円)で総額30万〜40万円。プロの半額以下に見えますが、失敗時の再施工で全額無駄になります。
剥離した塗膜を剥がす「下地剥離工事」だけで追加20万円、プロの再塗装でさらに100万円以上かかるケースが一般的です。
社会的リスク:近隣トラブル
DIYの騒音や塗料臭は近隣住民に迷惑をかけやすく、高圧洗浄時の水飛びや塗料の飛散で「他人の車が汚れた」などのトラブルが発生します。
作業中の事故で訴訟沙汰になる場合もあり、外壁塗装をしなければと後悔する結果になる恐れもあります。
プロに依頼するメリット


外壁塗装のDIYは、安全・品質・経済・法的なリスクが大きいため、プロに任せることをおすすめします。
プロに任せた場合のメリットを以下にまとめました。
- 安全性:プロは足場や安全ベルト、ヘルメットなどの装備を使用し、高所作業の転落リスクを最小限に抑えます。DIYでは難しい安全基準を遵守し、事故を防止します。
- 高品質な仕上がり:専門知識で最適な塗料を選び、下地処理(高圧洗浄、ひび割れ補修)を徹底します。均一な塗布でムラなく、耐久性10〜15年の美しい外壁を実現します。
- 保証とアフターケア:業者によっては10年程度の施工保証が付き、早期剥離など発生が発生した際は原則無償で補修をしてもらえます。一方、DIYでは保証がなく、失敗時の修繕費が全額自己負担になります。
- 近隣トラブル防止:プロは養生を徹底し、塗料飛散や騒音を最小限に抑えます。事前挨拶やクレーム対応も代行し、近隣との関係悪化を防ぎます。
- 時間と労力の節約:プロは2週間程度で作業完了。DIYでは数ヶ月かかる作業を効率的に行い、施主の負担を軽減します。
外壁塗装のことなら(株)ITSへ!
外壁塗装の費用の抑え方は、DIYの他にも様々な方法があります。
「できるだけ安く抑えたい」という場合は地域密着の自社施工店に相談するのがおすすめです。
大手ハウスメーカーだと下請けや孫請けが工事をすることが多く、中間マージンという余計な費用が発生しますが、自社施工店ならかかりません。
また、地域密着店は大手ハウスメーカーに比べて広告宣伝費や運営コストが抑えられていることがほとんどです。
当社、(株)ITSは地域密着の自社施工店、高品質で低価格の施工を実現します。
また、これまで3,000棟以上の施工実績があり、豊富な知識でコストを抑える方法も熟知しています。
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