ベランダの笠木はメンテナンスで雨漏り予防を!劣化の兆候や工事内容

笠木は定期メンテナンスで雨漏り予防を!劣化症状、メンテナンス方法_アイキャッチ

「雨漏りというと屋根」というイメージが強い方も多いと思いますが、実はベランダから雨漏りが起こるケースも少なくありません。
特に笠木は外壁への雨水の浸入を防ぐ部材でありながら、経年劣化により雨漏りを引き起こしやすい箇所なので定期的なメンテナンスが必要です。

この記事では、ベランダの笠木の役割から雨漏りの原因、症状、メンテナンス方法まで詳しく解説します。
定期的なメンテナンスで雨漏りを未然に防ぎ、安心できる住まい作りを実現しましょう。

目次

ベランダの笠木とは?

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ベランダの笠木とは、ベランダやバルコニーの外壁上部に設置される部材を指します。
主に金属製(ガルバリウム鋼板、アルミ、ステンレスなど)でできており、ベランダの立ち上がり壁(パラペットや腰壁)の上端を覆うように取り付けられます。

ベランダの笠木には、主に以下のような役割があります。

・防水機能:雨水が外壁内部に浸入するのを防ぎます。笠木の下部にはベースプレートやブチルテープ、水切りシートが設置され、通気経路を確保しながら湿気を逃がしています。これにより、躯体(建物の骨組み)の腐食を防ぎます。
・美観の維持:外壁の収まりを整え、家全体のデザインを美しく保ちます。さまざまな素材や色を選べるため、住宅の外観にアクセントを加える役割も持ちます。形状は板金をかぶせたシンプルなものから、手すりが一体となったものもあります。
・保護機能:紫外線や風雨から笠木の下にある躯体を守り、劣化を遅らせます。多くのベランダに設置されており、欠かせない部材です。

笠木が劣化してしまうと、上記の役割を担えなくなり、見た目が悪くなったり雨漏りが起こったりします。
次の項目で、雨漏りが起こりやすいと言われる理由を見ていきましょう。

ベランダの笠木が雨漏りしやすい理由と主な原因

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ベランダの笠木は屋外に露出しているため、紫外線や雨風にさらされやすく、劣化の進行スピードが非常に速い場所です。
実際にベランダからの雨漏りの多くが笠木関連であると言われています。
主な原因は以下の通りです。

コーキング(シーリング材)の劣化

笠木からの雨漏りで最も多い原因がコーキングの劣化によるものです。
笠木の継ぎ目や接合部に使用されるコーキング材が、紫外線や温度変化で硬化・ひび割れを起こします。
コーキングの耐用年数は5〜7年程度の場合が多く、ひび割れなどで隙間ができると雨水が浸入します。

錆や腐食

金属製の笠木が錆びると、変形や穴あきが発生します。
特に鉄製やスチール製の場合、雨水と酸素の反応で錆が進み、下地への浸水を招きます。
アルミ製でも長期間放置すると劣化するので注意が必要です。

ビスや釘の緩み・施工ミス

笠木を固定するビスや釘が緩むと隙間ができ、雨水が入り込みます。
また、施工時にビスが真上や真横から打たれている場合、防水シートを貫通して内部に水が染み込むリスクが高まります。
コーナー部分のサイズ調整不足やコーキングの不十分さも原因になり得ます。

これらの原因を放置すると、雨水が外壁内部や躯体に回り、カビの発生、白アリの繁殖、さらには室内への漏水を引き起こします。早期発見が鍵です。

雨漏りの兆候!笠木の要注意症状をチェック

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笠木の劣化は目視で確認できる症状が多くあります。
以下のような兆候が見られたら、早めに点検をご依頼されることをおすすめします。

・コーキング材のひび割れや剥離:継ぎ目が黒ずみ、隙間ができている。触ると固く、弾力がない。
・笠木の浮きやずれ:ジョイント部分がずれて隙間が生じ、外壁との接合部に異常が見られる。
・錆や変色:表面に赤茶色の錆が発生し、穴あきやへこみが見られる。
・内部の腐食兆候:ベランダ裏の天井にシミやカビが発生している。
・ビスの緩み:固定部が緩んでガタつく。

これらの症状は、経年劣化の他、台風後の横殴りの雨で症状が悪化しやすい傾向にあります。
放置すると修繕費用が倍増する可能性があるので、定期的に点検をしましょう。

笠木のメンテナンス方法

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雨漏りを防ぐためには笠木の定期的な点検、必要に応じた修繕、保護が欠かせません。
ここでは具体的なメンテナンス方法を紹介します。

コーキング打ち替え

傷んだコーキングは撤去し、新しいコーキング材を充填して打ち替える工事です。
コーキングは大体5~7年ほどで劣化するため、それ以上経っている場合や、隙間が生じている場合には早めの打ち替えが必要です。
最近では約20~30年ほど持つ長寿命コーキング材も登場しています。
グレードの高いコーキング材は費用がかかりますが、長く安心して過ごすことができますし、長持ちするので次のメンテナンスまでの期間が長くなります。

ビスや釘の打ち直し

笠木を留めているビスや釘は熱膨張によって徐々に浮いてきます。
板金の温度上昇・下降で膨張・収縮を繰り返し、ビスや釘が引っ張られるからです。
やがて笠木自体も浮いてくるため、定期的に打ち直し、固定しましょう。

塗装工事

笠木は塗装によって保護されており、年月が経つほど保護機能が低下していきます。
すると笠木自体が紫外線や雨水のダメージを受けるようになり、錆びて腐食し、雨漏りを起こす原因となります。
そうならないよう、定期的に錆び止めなどを塗装をし、笠木の保護機能を回復させる必要があります。
塗装工事の際に色を変えればイメージチェンジも可能です。

笠木の交換

笠木が変形してしまったり、穴が空いたりした場合は下地補修や交換が必要です。
交換が必要な程、傷んでいる場合は笠木の下の躯体まで雨水が浸入していると思われます。
業者に笠木以外の場所も点検をしてもらい、外壁や内装など、必要箇所を修繕しましょう。

お住まいのメンテナンスのことならITSへご相談を!

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当社、ITSは雨漏りを予防するためや美観を向上するためのメンテナンス、雨漏りが起こった場合の修繕工事など、お住まいの工事を幅広く承っています。
笠木はもちろん、建物のことで気になる点がでてきましたら、お気軽にお問合せください。
ご相談、点検、お見積もりは無料で行っています。

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