ベランダの防水層を守るトップコートは定期的に塗り替えを!時期・費用相場

ベランダの防水層を守るトップコートは定期的に塗り替えを!時期・費用相場 (6)

ベランダの床面に施される防水層と、その表面を保護するトップコートは、雨漏りや建物の劣化を防ぐために欠かせません。
しかし、トップコートは紫外線や雨風、歩行による摩耗などで経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。

この記事では、ベランダのトップコートの役割、塗り替えの適切な時期、費用相場について詳しく解説します。
新築から、または前回のベランダのメンテナンスから5年以上経過している際は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ベランダのトップコートとは?

ベランダの防水層を守るトップコートは定期的に塗り替えを!時期・費用相場

ベランダの防水層を守っているトップコート自体には防水機能はほとんどなく、あくまで防水層を保護する役割です。
具体的にどのような役割をしているのか、防水層との関係についても紹介します。

トップコートの役割

トップコートは、ベランダの防水層の表面に塗布される保護塗料です。
主な役割は以下の通りです。

・紫外線からの保護:ベランダ床の防水層はウレタン防水やFRP防水など、紫外線に弱い素材で作られている場合があります。トップコートはこれを保護し、劣化を防ぎます。ウレタン防水の場合、トップコートがないと半年程度で防水層が劣化してしまうこともあります。
・摩耗防止:ベランダは人が歩く場所であり、物理的な摩耗が起こりやすいです。トップコートは摩擦によるダメージを軽減します。
・美観の維持:トップコートはベランダの見た目を美しく保ち、グレーやグリーンなどのカラーバリエーションで住宅のデザインに合わせられます。
・滑り止め効果:一部のトップコートには滑り止め機能があり、安全性を向上させます。
・汚れ防止:トップコートは汚れや苔の付着を抑え、清潔な状態を保ちます。

防水層との関係

ベランダの床は、以下のような層で構成されています。

1.下地:コンクリートや合板など、ベランダの土台となる部分。
2.防水層:ウレタン防水やFRP防水など、雨水の浸入を防ぐ主要な層。
3.トップコート:防水層を紫外線や摩耗から守る最上層。

防水層が雨水を防ぐ役割をし、トップコートはそれを守る役割を担っています。
トップコートが劣化すると防水層が直接ダメージを受けるため、定期的な塗り替えが不可欠です。

トップコートの塗り替え時期

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トップコートの耐用年数は、使用する材料や環境条件、ベランダの使用頻度によって異なりますが、一般的には5年を目安に塗り替えが必要です。
以下に、具体的な違いについて解説します。

材料別の耐用年数

既存のトップコートにより、以下のように期待耐用年数が異なります。

既存トップコートの種類期待耐用年数
アクリルウレタン系約3~5年
ポリエステル系約5~7年
フッ素系約8~10年

塗り替えのタイミングを見極める劣化症状

以下のような劣化症状が見られる場合は、耐用年数に関わらずトップコートの塗り替え時期と考えられます。

・色あせ:表面の色が薄くなったり、くすんだりしている。
・チョーキング現象:表面を触ると白い粉が付く。
・ひび割れ:幅0.3mm未満の細かいひび割れはトップコートの問題であることが多い。幅0.3mm以上のひび割れは防水層の劣化の可能性があるため、早めに専門家へご相談を。
・剥がれや浮き:トップコートがめくれて防水層が見えている。
・苔やカビの発生:北側や湿気の多い場所で発生しやすく、防水性能の低下を示す。
・水たまり:排水不良や勾配の問題が原因の場合も、トップコートの劣化が影響している可能性がある。

これらの症状を放置すると、防水層の劣化が進み、雨漏りや建物内部の腐食を引き起こすリスクが高まります。
1つでも当てはまる場合はメンテナンス時期の可能性があるので、業者に点検をしてもらいましょう。

環境や使用状況による影響

ベランダの劣化速度は、以下のような要因に影響されます。

日当たり:直射日光が強い南向きのベランダは、紫外線による劣化が早い。
使用頻度:洗濯物を干す、ガーデニングをするなど、頻繁に歩行する場合は摩耗が進む。
立地条件:海沿いや酸性雨の影響を受ける地域では劣化が早まる。
屋根の有無:屋根のないバルコニーは、屋根付きのベランダよりも劣化しやすい。

築5年を目安に点検を行い、異常が見られた場合は早めにメンテナンスを検討しましょう。

トップコート塗り替え、防水層メンテナンスの費用相場

トップコートのみが傷んでいる場合はその部分だけを塗り替えますが、トップコートの下の防水層まで劣化している場合は防水層の工事も必要です。
それぞれの費用相場を以下に紹介します。

トップコートのみの塗り替え費用

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トップコートの塗り替えは防水層が健全な場合に行うメンテナンスで、比較的低コストで済みます。
以下は一般的な費用相場です。

単価:1㎡あたり2,000~3,000円
一般的なベランダ(4~10㎡):2~8万円
広めのバルコニー(20㎡程度):5~10万円

この費用には、高圧洗浄、下地処理、材料費、人件費が含まれます。
使用する材料によって費用は異なり、ポリエステル系塗料はウレタン系よりやや高価です。

防水層を含む改修工事の費用

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防水層にまで劣化が及んでいる場合、トップコートだけでなく防水層全体の改修が必要です。
この場合の費用相場は以下の通りです。

ウレタン防水:1㎡あたり4,000~7,000円、10㎡で4.5~8.8万円
FRP防水:1㎡あたり4,000~9,700円、10㎡で4~9.7万円
シート防水:1㎡あたり3,500~9,300円、10㎡で3.5~9.3万円

防水層の改修は工程が多く、トップコートの塗り替えの2~3倍の費用がかかります。
費用はかかりますが、劣化を放置し続けると更に大掛かりな工事が必要になる可能性があるので、早期問題は早期に対処しましょう。

ベランダのメンテナンスは(株)ITSへご相談を!

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ベランダのトップコートは防水層を紫外線や摩耗から守る重要な役割を担っています。
約5年ごとの塗り替えを目安に、色あせやチョーキング、ひび割れなどの劣化症状を見逃さずにメンテナンスを行うことが防水層の寿命を延ばし、雨漏りや高額な修繕を防ぐ鍵です。

「そろそろメンテナンスが必要かな?」と思ったら、ぜひ当社、(株)ITSへご相談ください。
調査やお見積もりは無料ですので、お気軽にどうぞ(^^)/

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